3月13日(月)、日本テレビの夕方の情報番組「news every.」の「気になる!」コーナーで、イイトコの物々交換ものくるが取り上げられました。取材にご協力いただいたお客様、ご覧くださったみなさま、ありがとうございます。まだ未見の方、こちらのアーカイブから見られますので、ぜひぜひご覧ください。
ものくるは来年10周年
物々交換ものくるを始めて今年で9年目。来年は10周年だったりします。
お金になりもしないことを、よくまぁ飽きずに続けてきたもんだ……と、我ながら呆れながらも、感慨深いものがあります。
年初のブログにも書いたけれど、物々交換は私にとっての「自治」の目覚めだったりするもので。
育児グッズに限ったのは「たまたま」
便利さだったり、節約だったり、「もったいない」だったり、「誰かの役に立てるなら」だったり、参加される人の動機は人それぞれ。利用してくれる人の数だけ価値があると思っています。
ただイイトコとしては、誰かが誰かを助けたり、誰かが誰かに頼ったり、どんどんしていこうぜー!って思いを込めていたりします。
「自己責任」なんて嫌な言葉が幅を効かせる世の中だけど、「人様に迷惑をかけない」なんてのが美徳とされる世の中だけど、政治が機能せず、分断や格差を生むのなら、どんどん頼り合って助け合って、迷惑かけてかけられて、そうやって自分の周りから生きやすくしていこうという思いでやっています。
だから、本当は育児用品に限らなくていいのです。
でもいちおう区切っているのは、イイトコが「子育てカフェ」だし、何かと物が入り用になるのが育児期だし、幼少期に買い与えるものって使用期間がそれほど長くなくてまだまだ綺麗な物が多いし……という理由から。「たまたまハマった」という感覚が近いです。
物々交換をきっかけに開く練習を
それから、強いて言えばいわゆる「孤育て」など、育児が社会から孤立しがちなところもポイントでしょうか。
いま身の回りのいろいろな問題が、個人や家族が「問題を抱え込んでしまっている」ことから生じている部分が多いと感じます。
「こんなに大変だ、つらい」と声を上げにくい。「甘えだ」「自分はもっと大変だった」なんて反応が返ってくる。あるいは、返ってきそうと、実際に聞いてみてもいないのに(メディアの影響などで)勝手に思い込んでしまったり。
そうじゃなくて、困っていること、悩んでいることは、もっと外に出してみたら? 自分一人で抱え込んでいても解決しないのなら。
それには、本音で話し合える相手が必要かもしれません。嘲笑ったり、叱ったり、そんな余計な評価をしないでただただあなたの話を聞いて、必要なら力になってくれる存在が必要かもしれません。たたでさえ、私たちが生きているのは個としての自分より、「母として」「妻として」の役割を求められがちな社会ですから……。
だから物々交換を通して、頼り合う、人とつながる体験をたくさんしてもらいたいと思います。そこから「開く」練習をしてもらえたらなぁ、と。
そんなことを、取材を受けてから考えていました。
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