「ごみゼロ」とさとうきびストロー。
- 2020年2月5日
- 読了時間: 4分

ごみのことに関心があります。
というか、たぶん今を生きている人はみな多かれ少なかれ、ごみのことを気にしているんじゃないかな。 海に漂うプラスチックごみのこと、マイクロプラスチックのこと、レジ袋のこと、ペットボトルのこと、などなどなど。 私もいつもどこかで、自分や社会が出すごみのことが気になっていて、思いを同じくした仲間と「ローカルバッグ」を作り、「ものくるベレー」を作ったりしています。 もちろん、日常生活の中でも、ごみになる物はできるだけもらわないようにしています。 本のカバー、つけてもらいません。
レジ袋、もらいません。
ペットボトル飲料、買いません。
必要のないDMは、「送付リストから外してください」のメモ書きを添えて、受取拒否にさせもらって送り返します。 生ごみは、(いつもじゃないけど)花壇の肥料にします(でもそろそろ容量オーバーだ!)。
家の中に、プラスチック製品はあまりありません。
ゼロ・ウェイスト・ホーム・イン・日本
そんなある日、本屋さんで見つけたこちらの本。
とある女性が、アメリカの家庭で限りなくごみをゼロに近づけるために工夫した暮らしぶりが紹介されています。
家族4人で1年間に出したごみは、たったの小瓶1つ分ですって!
一体どうやったらそんなことが可能なのか?
気になる方は一度読んでみてください。
足立区の図書館にもありますよ。
この本の面白いところは、日本語訳者さんが運営しているウェブページ。
▷翻訳者 服部雄一郎のゼロ・ウェイスト・ホームへの道
「ごみゼロと言ったって、それはアメリカだからできたことでしょう?量り売りのお店なんてそうそう身近にないし、ごみの分別も違う日本ではムリムリ!」なんて人に、ここ日本でもできる実践方法を、お洒落にわかりやすく紹介してくれています。
これを読んだら誰でも、ごみを減らすのって気持ちいい!ってなるといいですよね。
さとうきびストローがつくる循環型経済
そしてごみに関する話題をもうひとつ。
先日、青山のRAW TOKYOというマーケットに出かけたのですが、そこで見つけたのが「さとうきびストロー」なるもの。
何かの回収ボックスらしきものの上に、「回収ボランティア募集」とか「導入店募集」みたいな掲示板が置かれているのを発見。
QRコードが記載されていたのですぐさまスマホでチェックすると、プラスチックスロトーの代わりに、その名の通り「サトウキビ」から作られたストローだとのこと。
面白いのはそれだけではなくて、なんとこのストロー、人が使い終わったあと回収されて、農家の堆肥にされるんですって!
環境にいいとか、プラスチックに替わるストローって、たいてい紙とかでできていて、一度使ったら捨てられて、それっきりじゃないですか。
アルミなどで作られているものは別として、使い捨てを前提に作られている。
それがこのさとうきびストローは、それで終わらない。
堆肥になって、またおいしい野菜を育ててくれるという、循環型ストローなんです。
イイトコはこの春、喫茶店への模様替えを予定しているわけですが、正直、アイスコーヒーもジュースも、ストローなんていらないかなと思っていました。
紙ストローにしたところで、どうせごみになるんでしょ?って。
でもこの「さとうきびストロー」なら、使い捨てなくていい。
どうしても必要なものじゃないけれど、お店でわざわざこういう物を取り入れて、お客様に使ってもらって、こういう面白い取り組みを一人でも多くの人に知ってもらえたら、何かが変わるかもしれないって思ったんです。
▷さとうきびストローを作った人の思いは、こちらのインタビュー記事で。
イイトコとごみ
イイトコの改装を前にして、こちらのウェブサイトも、伝えることをリニューアルしていこうと考え中です。
喫茶店のメニューや、お店のコンセプトも掲げないとね。
その中の新コンテンツの一つとして、「今日のごみ」なんて、その日の営業で出たごみを公開するのも面白いかな、なんて考え始めています。
自分が今、どんな物を消費して、どんなごみを出して暮らしているのか。
そのごみはどこへ行くのか、どうしたらもっと減らせるのか。
イイトコのごみを公開することで、それを見た一人一人がより意識的になれたら、社会全体が少しずつでも変わっていくんじゃないかな、なんて思っています。
なんでも、頭の中で考えているだけじゃどうにもならなくて、行動に移してみないと他の人には見えないですからね。
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