先週、我が家の末っ子が通う小学校で、「まち探検」という課外授業がありました。
5、6人のグループになって近くのお店に話を聞きにいくというものです。
我がイイトコにも、6人の2年生がやって来ました。 当日、店の前をクラス全員で列になって歩き、目当てのお店の前に来たら、グループごとにお店へ入って、だんだんと散り散りになっていくのですが、大勢の小学生たちから、 「あ!ここ知ってる!」
「物々交換屋さんだよ」 なんて声が口々に聞こえてきて、店主としてはニヤニヤ。
思わずにっこり手を振ったりしてしまいます。
さて、イイトコに入ってきた小学生たちからは、店主に質問が浴びせられます。 この質問、担任の先生からは事前にいただいていて、こちら側では答えを用意しておいたのですが、その質問がなかなかのもの。 「どうしてお店をやろうと思ったんですか?」 「名前に『子育て』がついているのはなぜですか?」 「どんな人が来ますか?」
などなど。 名前に「子育て」がついているところに注目してくれるなんて、嬉しいなあと思いつつ、ひとつひとつ、答えていきます。
「子育てって、ときどき大変なこともあるの、わかる? 子どもはみんなかわいいけどさ、小さい赤ちゃんとずっと一緒にいると、お母さんやお父さんは、ときどき『他の人と話したいなー』なんて思うわけよ。そういうとき、うちに来てね、という意味を込めて付けました。『私も一緒に子育てしますよー』なんて気持ちでね」
なーんて、答えたかな(うろ覚え)? そうしたら、一人の小学生が、 「この辺って子どもが入れるお店少ないから、こういうところがあると入りやすくて、嬉しい」 というようなことを言ってくれたのです。 お店はいっぱいあるかもしれないけれど、子どもがふらりと入れる場所は少ない。
駄菓子屋と......あとは? 一方で、道では危ないし、うるさいから遊ぶなと言われ。
子どもの居場所がどんどん無くなってきています。
そんな世の中で、イイトコみたいな場所が、きっと町の中での子どもの居場所になっていけるのかなーなんて。
今日も、小学校帰りの近所の子が、「家の鍵が開いていない」と、時間を潰しに来ましたし。
子どもが安心して立ち寄れて、お金を使わなくても、何もしなくてもいられる場所。
イイトコが喫茶店になっても、どうにか工夫して、そういうお店にしておきたいなと思ったわけです。
最後に、別の小学生は、真顔で、 「私が大人になったら、来るね。それまであるかな」 だって。 「うん、あるよきっと。おばあちゃんになってもやってるよ」 って答えました。